古武道とヨガ

今日、レッスンに来てくださっている男性に

筋トレ様のヨガもあるし

柔軟指向のヨガもあるけど

私のヨガはどちらでもなく

講義的、教育的な感じのあるヨガだね、と言われました。

そんな風に思う方もみえるんですねえ・・・

 

今日、読み終わったこの本で甲野さんは

本当の教育って相手の行為を変えるもの

「そこに教育者の意図や計らいは通じるものではない」

と言ってます。

甲野義紀さんは古武道家で、自分の体使いの進化にあくなき探求心を持ち続けている方ですが

武術のは基本的には相手を打ち負かしたり、強靭な身体性をもつことが目的でなく

何が起こっても対応できること

武術の起源は相手を殺傷する技術だけど、突き詰めると

相手への対応をどうするかということに尽きる、といってます。

つまり

誰もが教えてほしいこと。身に付けたいこと。

古武道ってそういうものなんですねえ~

けど

それを決してマニュアル化したり、言語化したり

あるいは

修練して積み上げていくものでもない。。。

甲野さんが言うには

古武術は脳の命令で意図して身体を動かす事と同時に

こうすればこうなる、こう意図すればその結果こうなるという、その因果律から外れて

無意識で、考えないで身体を動かす

この矛盾を同時並行的に行うということ

なんだそうですよ。

???

わかりますか?

甲野さんは超人的な思考の持ち主なのに

言葉がたくみなので、本を読んでるとわかった気になってしまうのです

それもこれも

茂木さんの概念力、話しまとめ力が非常に巧みだからでしょう

二人の会話のテンションが上がっていくのがよくわかり

同時に

読んでるこちらも活字から目を離せなくなるという内容です。

甲野さんの実践する古武道的な感覚は、脳の使い方を知り知的生産性を上げることと大いに共通するところがあるようです。

こんなことも書いてありましたよ。

命が大事だよ、大切にしようとはよく言われる言葉で

それはその通りだけど

命を懸けて何かをすることでそれが輝くのも事実

世の中にある矛盾

体の中にある矛盾

それを

矛盾なく見ていくという見方がある

いじめは人間の本能だから決してなくなるものではないけど

いじめは悪だからなくさなくてはいけないという正論もある

こんな

矛盾を矛盾なく見ていくって

それって

やはり言語化が難しいですね

でも

クリアーにしてきたい。

時にはユーモアで矛盾をも笑いに変えながら

どんな矛盾にも対応していく力をつけていきたい

何が起こっても対応出来る

そんな心身を培っていきたい!

私のヨガは

教育的と感じさせるようでは意図が見え見えってことで。。。

よおし

「古武道的なヨガですね」

と言われる日まで

がんばろーーーーー!!!