東洋医学の基礎を学んだ時に
養生の道は中庸を守ること
と、とありました。
中庸とは
過不足なく、調和がとれていること
実でも虚でもない
身体を構成する3つの要素、気・血・水
これらが
足りないときは増やす、多すぎるものは減らす
流れが滞っているときは動かす、速くなりすぎているときはペースを落とす
自分の生活の内的な要因、外的な要因を考えて
中庸にそれに対応し続けていく、
これが養生でした。
ヨガの教えの中にも
同じような思想があります
この世のものはすべてプラクリティという構成要素でできているが、それには3つの性質(トリグナ)がある
タマス 鈍質 動かないでいようとする心の性質 怠慢、悲しみ、混乱、迷想
ラジャス 激質 活動する心 激しさ、怒り、欲望、執着
サットヴァ 純粋性 安定している、調和
ここでいうサットヴァとは、中庸の状態に近いものと思われます
この考え方、自律神経の機能からみても説明ができる
ということが最近の研究で分かってきたのです!
ポイントは自律神経の働きかた。
これまでは私は
交感神経=体を活性化する=ラジャス
副交感神経=体を鎮静化する=タマス
とざっくり2分されて
このバランスがとれた状態がサットヴァと、
そうやって理解してきていたのです。
しかし
副交感神経である迷走神経には進化の過程で獲得したもう一つの働きがあるようです。
副交感神経は
多重(ポリ)である迷走神経(ヴェーガル)からなり
その
もう一つの迷走神経の働き方を分化して考える
それが
ポリヴェーガル理論です。
ポリヴェーガル理論|心身に変革をもたらす、社会とのつながり – トラウマケア専門こころのえ相談室 (kokoro-ashiya.com)
この
ポリヴェーカル理論の基礎を先週末にオンラインで学びました!
私たちは
ストレスに対して
心も体も防御反応をします
それに対して
3つの自律神経は異なった反応をもたらします。
迷走神経(背側)は 体を固めてフリーズ状態にする
交感神経は興奮、緊張をもたらし、逃げるか戦うかの臨戦状態にします
そして
私たちが進化の最後に獲得した
迷走神経(腹側)は安心安全の確保に動きます
それぞれの脳の働く場所も違います
この神経系は哺乳類のみが持っている神経系で
状況に応じて適切な行動をとるために身につけた神経系なんですね
その神経の働きで
落ち着いた脈拍、血圧、穏やかな呼吸、そして
緩やかな声や表情ができる
社会的な活動は
この神経の存在によってもたらされているのですね。
中庸に働く神経がある
サットヴァは神経的に支えられている状態でもある
それがわかりました
それが
腹側迷走神経
呼吸を調整する
表情を豊かにする
舌を動かしたり発声をする
首回りのスムーズな動き
これらは特に腹側迷走神経に支配されているところ。
ここを活性化するためにできることは何だろう
動きの多様性に気づく、驚くこと
昨日のウォーキングを完歩したことで、自分がまだまだやれる!出来る!と感じた、という方がみえました。
ヨガのレッスンでもそんな発見、小さな驚きがあるかと思います!
発声したり笑ってみる歌ってみる
ジブリッシュもよさそう
呼吸のリズムを変化させてみる
ゆっくり吐く、いつもの呼吸を観察する
違う環境に自分をおいてみる
今晩はオンライン朗読会に参加しました。その間自分はすっかり女優気分(笑)
あと昼間はワックスがけをしたので今はちょっぴり快適な空間に身をおけています
サットヴァな状態を自分で確保出来たら
そこから私たちはいかようにも飛躍していけると思います