ただいま歯の矯正をしている私は
月一ペースでで歯医者に通っている。
一年前に比べて
私の歯の並びは大きく変わった。
そりゃそうだろう
一年ほど前にたくさん抜歯したのだ
たくさん?
そうです
たくさん
なんと!
8本ですよ
8本!!!
歯と歯の間に一部大きな隙間が数か所出来たので、それまで窮屈だった歯たちは、伸び伸びと背を伸ばせるようになった(だろう)
畑で野菜の種をまいて、ある程度芽が成長した時に、一つずつが大きくなるように抜き菜をするが、そんな感じ(たぶん)
一年後の今
その隙間は抜歯した後の隙間とは違う場所に新たにできた隙間であって
それほど歯は地殻変動している
そんな隙間はあるものの、歯並びはだいぶん整ってきた。
だいぶん・・・
でもでも先生は一年前にこうおっしゃった
「4年かかかります」
「え!?そんなに!?」
「アーいや、4年半かかります」
「・・・・・(一瞬で長くしたなっ)」
それまでは歯垢除去に年一度だけ通っていた歯医者。
歯の掃除に行くのにも軽い恐怖感があったのに
壮絶なる8回もの抜歯を経験してから
歯医者に行く恐怖心が無くなった。
今週など今日を含めて3回目の通院(火、水、金)
もう私ここ好きなんです、歯医者の先生好きなんです、という感じ。
それもあながち嘘ではないけど、矯正の装置の不具合が連続していたための通院。
Y先生はいつも優しい
「ああ取れちゃったんだね~ごめんなさいね~」「大丈夫ですよ、きれいになるからね~」
恐怖の抜歯の時も
「ちょっとゴリゴリするよ~」「は~い取れましたよ~」
手際がイイのにいつも穏やか。そんな先生に私は密かに魅かれている
でも私だけにじゃない
診察台の上が長いので左右の方との会話も聞こえてくる・・・
右の耳では
「先生はお酒を飲むの?」
とか治療と関係ない話をしているおばさまが
ううう~先生に何ということを聞いてるんだぁーーーーーと思いながら
どんな返答を先生がなさるかと聞き耳を立てて
「笑い声→先生にしては珍しい・・・・・→聞き取れない」
「ほどほどですかねぇ→辛うじて聞きとれる音量」
へ~そうなんだぁ
「あのね、入れ歯にするとしても、自分の歯が2本でも3本でも残ってると入れ歯の安定が違うからね、頑張って残してね!」
へ~そうなんだぁ
私、沢山抜いちゃったなぁ~
左の耳では
中国人らしい患者さんと先生との会話。
「ここが痛くて柔らかい物しか食べられない、痛い」
「歯が折れているかもしれないですね、今日は中の掃除をしましょうね」
「えっ折れてるですか?わからないですよ、どうして、何もない」
「硬い物食べても折れることありますからね、クルミとか、ナッツとか」
「わたし、骨が好き、よく食べます、でも今は痛くて食べられない」
「・・・・・・・・・・そうなの?骨!骨が好きなのね~」
へ~そうなんだぁ 骨って何だろ?それよりナッツ要注意ね~~
やっぱりなあ
私にだけじゃない、先生はみんなに優しいのだ
く~~~
こうして私は左右の会話が耳に入るほどの余裕さで歯医者通いしている
装具の不具合は口に障るけど
通院は
むしろ
ちょっと楽しい。
あはははは