失うことで得る事は

失って初めて

その価値や尊さに気付く、ということはよくある

本も面白かった

自身のことを描いたものに感心した。

その生きざまに、何度も。

仏教の教えに乗っ取って法話もして

その言葉もつよく、温かかった

新聞の連載も毎度読んでいた。朝日新聞だったので。

少し前まで読んでいたような気がするけど

99歳まで信念を貫いて好きな仕事をし、こう在れたらいいなと思える人生!

今日はもう一つ面白き読んだ記事

宇宙飛行士の野口聡一さんのインタビュー。

野口さんは

飛行士になった最初の日から、理系的な宇宙へ興味よりも

宇宙とは何か

宇宙は人間をどう変えるのか、という

“哲学的な問題をライフワークとしている”。

これは

日本人の7人の宇宙飛行士の中で一人だけなのだそう。

立花隆さんの“宇宙からの帰還”を読んで宇宙に興味を持ったそうで

なるほど

質問への答えにも『文系的』な言葉で返答していて

その感覚に興味が沸いた!

 

船外活動の時に

地球のまぶしさと、宇宙の闇を同時に見たことは

生と死の狭間、この世とあの世を隔てる三途の川を渡るような感覚を持った

とか

地球の黒色と宇宙の黒の違い

とか

座禅を体験した時の感覚とか

それから

重力の感覚も。

というか

重力を喪失する感覚、、、

「船外活動で外が真っ暗だと手や足が伸びているか、曲がっているかわからない」

これは

重力を失って初めて気づく感覚

私たちの身体感覚は重力のもとにあるということなんだ。

将来、宇宙に人類が進出したら

上下関係という規範はなくなるし

大地に根を下ろすという言葉も意味を失うだろうと。そして

宇宙は夢やロマンの対象と同時に

『引き算の世界』だと。

『宇宙に飛び立つと、何かが欠けていきます

家族や友人との距離が離れてロケットの燃料が減る、重力はない、食べ物も制限される、船外で夜になれば視覚うを失う(漆黒の黒の世界)

宇宙は永遠に続く引き算の世界であり、最後に残ったものとどう折り合うかが問題になります』

 

失うこと

当たり前が無くなった

その時に

なにか気づくことがある

 

昨日の新聞記事から。。。