お詫びと茶の湯と

お詫びです

昨日、10日金曜の根本交流センターのレッスンに来ていただいた方へ

1時間のレッスンが延長してしまい

次の予約の方が直接に扉を開けて声をかけられたため

最後のポーズが中断し、その後のシャバアーサナの時間がとれなかった事

大変申し訳ありませんでした。

次の予約が差し迫って入っていないことを先週確認していましたが

当日、再確認していませんでした

通常施設の方がみえるのですが、あのような形で強制終了になったことはなく

私の不備で皆様に不快な思いをさせてしまい、大変申し訳ありませんでした。

この場を借りて、再度お詫びいたします。

・・・・・・・・・・・・・・・・

今日も

朝からレッスンの内容とその進め方を考えていました

朝のオンラインのレッスンが終わった後

この本を読みました

Eテレの100分de名著

私、よく見る番組です。

この番組のプロデューサーが書いた本で

番組で取り上げた名著の紹介と、それを誰がどう解説したか、が書かれています

なぜその人に解説を依頼したのか、その解説を聞いてその本を自身がさらにどう解釈したのか、番組を見るだけではわからない裏話があります。

番組ではその本を複数の人間が深堀りしていきますが

掘り方が面白い、自分に無い視点であったり気づきがあります。

読んでない本の方が多いけど

熱く読み解くその姿勢に、その本を読みたくなることが多いのです。

番組のプロデューサーも、自分自身がその本の内容と本の著者に深く深く向き合っている

画面には映らないけどそこに完全に参加しています。

そしてこの本を読むと、番組を見る視聴者に何かメッセージを送りたいという熱意がいつもあることが伝わってきます

番組を見る目が変わる

そんな、熱い感じのする本でした。

 

この中には32冊の名著が紹介されていますが

その一つに

『茶の本』があります

作者は岡倉天心。

新渡戸稲造の『武士道』、内村鑑三の『代表的日本人』と合わせて3大日本人論のひとつだそうです

近代化まっしぐらの明治時代に

自然を支配対象とせず融和していく生き方

西洋の異なる価値観をしなやかに受け止める叡智、をあらわしている

のだそうです。

私、読んだことないのですが。

国内では反動的なものととらえられて、隠遁に追い込まれたけど、全くめげずに表現し、海外で注目を集めたのだそうです

天心さんは

現代世界は近代化に押し流されて荒れているけど、この世を修理してくれる神の化身の降臨を待ち望もう

その間、一服してお茶でも飲もうよ

竹林を眺めて、茶釜の音を聞いて

しばらくのあいだ

はかないものを夢に見て

美しくも愚かしいことに思いを巡らせよう (千枝子訳)

 

と言っております

だいたいです(笑)

世の中と決別しない

融合しようと躍起にならない

そんな生き方も出きるはず

異なる他者を柔らかく受け入れ

それを自在に生かしていく

そんなしなやかさを持っていたい!

 

番組でのこの本の解説は

建築家の隈研吾さんだったようです

隈さんは

「建築自体を作るよりむしろ「」を創りたいのかもしれない」

という。

建築の中に孔を創ることで異なるもの同士をつなぐ通路を創りたいって。

それは

天心さんのいう「虚」の思想に近いもの

そうプロデューサーは天心さんと隈さんの二人に共通点を見出して、

隈さんをゲストに迎えたんですって!

私は

この

『茶の湯』に宿るメッセージを

それを体で感じていきたいなあと思いました

身体にある孔

そして

外に抗わず、癒着もし過ぎない

外と内をつなぎ続けているものとしての身体

レッスンでの動きのヒントを得たような感覚を持てました!!