痛みのこと、再考

昨日、この本を読み終えました

熊谷さんは東大の先端研の准教授

もとは小児科医だったそうです

小児麻痺のため体が不自由で、つらいリハビリを幼いころに行っていて

その時の痛みの経験や

今もなお感じる痛みがあるようです

その、痛みをテーマにした4人の方との対談が本書です

熊谷さんはこんな方です

http://shochou-kaigi.org/interview/interview_85/

私は一番最初の大澤さんとの対談が印象的でした。

自分のメモ書きで、読みづらいけどポイントはこちらです

⓵人の痛みは共感できない

痛みをわかろうとする、共感する姿勢よりその共感を脇に置いて社会的サポートをするのがよい
痛みは人を孤立へと向かわせるけど実はそれこそが同時に人を他者へと関係づける力にもなる

東日本大震災の時に被災しながらも人をサポートする人が大勢いましたね・・・

②人は知識を信頼できない、他者との関係を信頼する

痛みは内部の事のようだけど、実は体の境界線を越えて他者との関係の中で痛みの強さ、弱さ、あるなしが決まる!
人が信じるのは知識でなく、他者を信じるもの。痛みの回復の方法を知識として知っているのと、それを信じているのとは違う
誰がそれ(知識)を言うのかが問題
当事者の自助という態度も肝心

たとえ痛みにおいて、人とのコミニュケーションが不能だとわかったとしても、それもコミュニケーションである

③痛みの緩和は予測からのズレで起こる
覚醒とは、思い通りにならない予測不可能性のものが突然浮上してくること
見舞いのための優しさが痛い、笑顔が痛い、という場合がある
痛いと言ったら手当てしてくれるという予測可能性が悪循環になる場合がある
痛みの回復は予測不可能な覚醒から起こる場合がある

著者は自分の予測に反して痛みが治ったと経験があるようです

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今日朝日新聞のお悩み相談に、

マスクを生理的に付けることが出来ず自殺を考えるほどに悩んでいるという女性の切実な訴えがありました

それに対して回答者が

熊谷さんの取り組みを紹介していました

 

障害は内側のものではなく

社会が生み出しているもの

本当に

私たちは

私たち様に世界を作りあげている

その力のなんと強靭なことか

熊谷さんの経験と思考と、鋭い洞察力とそれを言葉に表現する力で

多くの人が励まされ、力を得ているはずです