今日もオンラインセミナーに参加。
人類は「想定外」の世界をどう生きたか
異常気象が状態だった時代
というお題でした
数百万年単位でみる地球の気候変動という視点
そういう計り知れない長い時間の中で起こっている気候の変化
その観点から、現在の温暖化を考える
というもので
これが
自分が期待していた以上に面白い内容でした!
宇宙という
壮大な視点から地球をとらえたり、
500万年前の人類誕生の時からの長~~い歴史の中で今をとらえたら、
それはそれは
見方も変わるってものです
はい、大いに。。。
今日もかなり心地よいショックをもらいました
まず
地球のある太陽系は銀河系の一部なので
星同士が互いに影響を受け合っている
100万年単位で考えると、銀河系と太陽系の位置関係に起因する気候変動があるのだそうです
星の新生や消滅の過程では大量の放射線が放出され
大量の放射線が地球に降り注ぐと、その影響で雲の状態が変わり、その影響で地球の気温も変化する
宇宙の物理的事情による寒冷化と温暖化の変動の中で人類の祖先は生き延びてきたのですね!!
あとは地殻変動によるヒマラヤの形成過程でも大きな寒冷化が発生したようです
あ
たかが数行で書いたけど、数百万年単位の話です~
もっと短い10万年単位の話でも説明がありました
地球が太陽の周りを回るのに同心円状に動くのではなく、楕円の軌道を描くのだそうで
それが10万年単位で元に戻るのだそうです
9万年かけて太陽から遠く離れたところで動いてきた地球は1万年かけて近くを通過する
9万年もの間におこる地球の寒冷状態で出来た地球の氷は、1万年もの温暖な状態の中で次第に溶けていくのだそうです
それほどゆっくりとしたスピードで気候変動は繰り返されている
そして温暖化の1万年後には再び寒冷化に向かっていく
これは
そういうものなのだそうです
ただ、今はこの温暖化が11600年と異常に長い状態が続いているそうです
通常なら1万年で切り替わるところが、です
これが問題になり始めたのは1976年で比較的最近の発見なんだそうです
でも
さらに短い期間で考えると
今から30年前は地球の寒冷化の方が問題視されていたんだそうですよ
地球温暖化への警戒はここ数年の話なんですね
今日の中川毅先生
https://article.researchmap.jp/tsunagaru/2014/08/
福井県の三方五湖のひとつ、水月湖の湖底の泥の堆積状態(年縞)を調査し45メートル、7万年分を分析してそれを材料に地球の気温の変動を予測している先生です。
これもたった2行で書いたけど
気の遠くなるような地道な調査だったようです。。。
そういえば
先月この研究施設に立ち寄ったのを思い出しました!
https://outreach.bluebacks.jp/project/home/6
残念ながら閉館時間だったので中に入れず。
研究一筋、熱い学者魂がひしひしと伝わる先生の話っぷり
いささか頭の回転が速くて理解に数秒かかる文章の長さもありましたが
先生の話の中で印象に残ったことは
地球は寒冷化と温暖化を繰り返すのは確実である
気候が変化するタイミングならばそのスピードは速く数年単位で変化する
しかし
その変動に理由がない、原因が不明!
だから
(変動の)想定が出来ないつまり予測が不可能
だから
天災も、コロナもその予測と事前の対応は不可能
ということでした
つまり
私たちは気候変動に対しては全く太刀打ちが出来ないのです
予測不能に対応するしかない
先生は
農耕と定住が人類の進化だと95%以上の人が考えるけど
人為的な状態が最良といえるのか
狩猟採集民の生き方こそ地球環境に対応するという意味では合理的である、とまで言い放っておられました
その辺が
学者的で
私はしばらく考えてから心の中で拍手したのでした
あああ
人間の思う通りになんかいかない
学者である先生の話はじ~んと心の細部にまで響くようでした
面白かったです