さぶ
を読み終わりました。
登場人物の行動、態度、話っぷりの描写から
彼らの性格がよくよく想像できて
物語に一緒に取り込まれながら
「ああ、もう怒らない怒らない栄一さん」
「サブちゃん何でそんなに謙虚かなあ」
と心でつぶやきつつ読む。
彼らの人間模様とその変化がこの物語の醍醐味、と思いました。
そして
物語を際立たせてくれたのが巻末の文章
編者解説
これを読んで
さらに
なるほど、そういうことね!!と膝を叩きました。
特に最後の一文
「さぶに近づくのは私たちなのである」
って
そこで再び私は
物語に引きずり込まれて引き戸(おそらく)を空ける自分を想像してしまいました。
編者先生さすがですね。
もう一冊今日読み終えたのは
昨年のベストセラー
これは新しい資本主義の在り方を提言する本です
https://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/1035-a/
資本主義の負の面を克服するためにはどうしたらいいのか
マルクスの資本論の深~い洞察を基に
自身の見解を語っています
人権、気候、ジェンダー、資本主義 すべての問題はつながっている
本当に価値あるものを産生することに目を向けるべきだと。
これは
社会の問題はもとより
自分自身への問いかけとなっています。
この本がこんなにも読まれていることは(2021新書大賞)
そんな一過性でないメッセージがあるからなんだろうな。
図書館で借りられますよ~。
追記
美しい、赤きゃべつって。