レッスンに生きる活字

アレクサンダーテクニークの生みの親

F・M・アレクサンダー氏の本を今日も読み進めました

そもそもアレクサンダーテクニークとは

俳優、演劇者であった彼が、声が出なくなってしまった原因を探るうちに

それが

喉の不調でも病気でもなく

自分の体の使い方に問題があった!と気付き

それを次第に克服していった、その体系を理論化したものです。

彼がどうやってそれを見出していったか、なにが原因であってそれを克服するにはどういう手順をとったのかがこの本に書かれています。

この本、文章がギッシリの本で図解等が一切ないのです

地道に自分の体を分析し、結果が出ずにつまずいてまた方法を考えて、くりかえしくりかえし行った実践の様子がうかがえます

ものすごく大雑把に要約すると

舞台で声を出そうとするときに、いつもきまって体が反射的におこす動作に気付き

それを制御し

そうでない使い方ができるように脳に命令をし続ける、たとえそこで発声をするという目的に到達しなくとも、これを繰り返し行う

ということです

目的を達成するということだけを考えては

身体の使い方に変化を及ぼすことは出来ないどころか間違った使い方の習慣から抜け出すことは出来ない

ということです。

そしてその体の使い方の習慣は物事に向かう姿勢の中で日常的に繰り返され、思考や生き方にも影響するとしています。

この点は非常に共感できました!

身体の使い方で物事の見方を変化させることが出来る!

これって私にとって皆さんへのレッスンの大きな動機付けになります。

今この本も寝る前のお供

河合さんの言葉はいつも優しく、でも心にずっしり響きます

この本は沢山のエピソードによる章からなっていて、河合さんのカウンセリングの話や見聞き経験した中での気づきを記しています。

特に

井上ひさしさんのお話を例に挙げながら

直接的な知識を伝えることばかりが教育ではない、そうでなくても聞いた人たちの心を揺さぶることが出来るんですよ、何かに向かわせたり、頑張ろうという気持ちに向かわせることは出来るんですよ

とあった。

河合さんはそれを経験した。

その経験を河合さんは文章にして、私が心を揺さぶられた。

押し付けでなく、読んだものに読後に考えさせる・・・・そんな時間をいつも持たせてくれる。

どの章もそんな感じなんですが

一昨日のこの章が私にとって今のところのずっしり賞(笑)

二つの本の根底をレッスンに生かしていきます!

寝る前のお供

この本の前は

「私を離さないで」カズオイシグロ著 →つくづく小説家ってすごいなあと思わせる本です

 

 

最後に

今日の可児やすらぎの森

サクサクでしたよ