中村桂子さんと多和田葉子さん

朝日地球会議で

この二人が対談してました

中村桂子さん

https://www.businessinsider.jp/post-207613

中村桂子

多和田葉子さん

https://www.tokyo-np.co.jp/article/33282

多和田さんはドイツ在住で

二方ともメルケル首相のコロナ対応を高く評価していました

この二人は専門は全く違いますが

互いの話に大いに触発されている様子でした

多和田さんが言葉の身体性は人間だけじゃなく犬や猫の反応にも現れますよ

と話すと

中村さんは「時間を共有していると感じますね~」

とか

中村さんが説明する

〝ウイルスの特性〟を聞いた多和田さんは

「自然科学は詩ですね~」と返したり。

反応の仕方が一般的じゃあないですけどっ

でも共感しあっていました

その共感しあっているとわかる波紋のようなものは遠くで聞いている私にも響いてきました・・・

それこそが言葉の持つ

身体性

オンラインでも実感できましたよ!

 

ウイルスの特性という面で考えたら

ウイルスはその誕生が生命誕生に近い40億年、30億年前なのだそうです

Rotavirus Reconstruction.jpg

その10億年後に魚類が誕生し

さらに生命は4億年かけて海から陸へ上がってきた

そして

人類の誕生は約20万年前です。

こういう時間軸でみたら、ウイルスってもはやヒトがちゃっちゃと抗えるものではないよなぁ と思えます

また

DNAを持つウイルスも私たちヒトと同様、移動せずにはいられないものなのだそうです

そういう特性がある。

それに

ヒトのDNAの8%はウイルスなのだそうで(?)まあ共存しているんですね

胎盤はウイルスが由来なのだそうですし

当然ウイルスも悪玉一辺倒ではないわけです。

こうやって

はやりものだから急に注目するわけなんですが

その存在を知るほどに

それを理解するほどに

それに対する受容が出来ます

かっこよく言うと

赦せる、というか

これはヒト中心の高圧的な言い方ですね(っということにも気づけます)

 

多和田さんが言うように

例えば原発の問題は

地震が起こったから一気にマイナスに働いたというように誰もがとらえるけど

原発を建てたその瞬間から

プラスもマイナスも同時に在ったのですよね、利便性とそうして危険性と。

それが3.11で露になったということ。

ウイルスの存在にはプラスマイナスもなく

いつでも人間世界に入り込んで蔓延する、そうなる運命があったに過ぎない。

そしてそれが現実となったその時に

人間社会の中にもともとあったプラスとマイナスがパンドラの箱を開けるように露呈してしまった

プラスとマイナスって表裏一体

今の自分の環境の見方はどうだろうかと考えます

コロナウイルスよりもっともっと人にとって脅威となるウイルスが出てくるかもしれない

それに限らず

いつ天災が

いつ病気が

いつ事故が起こるかわからない

そんな不安定な環境のなかに私たちはいるのです

今に始まったことでなく

今までもずっとずっとそうだったのですよね

そして

私たち自身の体も辛うじて固体を保っている不安定な流動体そのものです

そう今思えることは

決してマイナスではないのだと思えるのです

 

多和田さんの本読んでみよう~