脳を楽しませます

ヨガのレッスンでは

身体の各所を動かしながら

その都度体の反応に注意を向けていくということをします

たった今、体に起こっていることに向き合っていきます

この時に

一切の思考や判断をはさまずに

ただ事実だけを観ていきたいです

また

必ずしも動きが伴わなくても体の様々な感覚を感じ取ることは出来ます。

例えば

安楽座で座っている時

動きは無いけど

無数の様々な感覚がそこにあります

〝マットの硬さや柔らかさをどのあたりで感じているのか〟

〝今、目は何を視界に入れているのか〟

〝呼吸は右鼻と左鼻で差が感じられるか〟

とか・・・

これらの感覚を

良い、悪いと判断せずに、快、不快とも分類せずにありのままそれを観察することを

【サティ】と言います

ここには大きく触覚が関わります

皮膚は

色、光(視覚)音(聴覚)温度、圧(深部感覚)など複数の感覚を網羅している のだそうです

体の動きの重要な3要素は

視覚、深部感覚、バランス感覚(三半器官)ですので

空間感覚を養い、体の動きを向上させるには触感の働きが必要不可欠なのです!!

ですので

この触感をサティをもって味わいます

実は

サティするだけで身体は整いますし、思考も変化します

 

今週は

仰向け寝の状態でボデスキャンしてサティに近い状態をもたらしました

仰向けで寝て、体の部位を感じます

屍のポーズ / 亡骸のポーズ(シャヴァーサナ)の進め方と効果 | TULA

踵の付き具合はどうか

ふくらはぎは?太ももの後ろは?肩の左右差はあるか?

床から浮いているのか沈んでいる感じがするのか、それはどのくらいなのか?

呼吸で動く場所は?

・・・という具合です

そうして

動きの観察もこれに近い状態でしていきます

出来るだけ。で。

動いて触感を次々に変えてスキャンします

 

脳は変化が好きです

次にどんなことが起こるかわからない

未来の予測不能さにワクワクするのです

脳のひみつ | イルチブレインヨガ橿原スタジオ

 

いつもにない感覚への気付きは脳にもワクワクの体験です

ドーパミンも出ていることでしょう

一方で

脳は急激な変化を嫌がります

あんまり強い刺激に対しては守りのガード体制をとるのです

不安障害アイコン。脳でベルと人間のプロファイルの株式ベクトル ...

あまのじゃくだなあ

だから兼ね合いは大事なんですよね

 

そんなレッスンをしてきた中で昨日はこんな感想をいただきました

 

ゴロンと寝転んだ時に下半身は左足が、上半身は右の肩が浮いているように感じました。何をやったのか全然覚えていませんが、色んな動きをした後に寝転ぶと…体がフラットになっていて今日もビックリ(° o°)! しました。

ズームヨガの参加者の方の感想でした

必ずしも全員がこのように感じるとは限りません

変化がわからない、という感想ももちろんあります

皆さんはどうでしょうか

変化アリも、ナシをも背中で感じてみてください

触感の変化を起こしてみる

それを観察して

その後

その結果を観察する

そんな刺激に脳は喜ぶはずです

 

一方で

昨日はこんな方もみえました

「私はストレスがすごーーーく溜まっているんです」

と、

レッスン前日の電話でそう話されていました

終了後に話したら

「久しぶりに自分だけの時間が持ててとても気持ちよかったです」

と。

それはきっと

いつもに無い刺激の変化に脳が喜んだ証拠です!

色々お話を聞く中で

私はその方にお話ししました

「私はあなたの境遇を変えることは出来ませんしストレスを取り去ることもできません

ただ

ヨガで身体を通じてお手伝いできることはあります」

そう伝えました。

 

ストレスフルだと感じる要因それ自体は変えられないけど

お一人お一人の脳に新風をふかせるような

そんな刺激をヨガの時間の中で送ることは出来ます

知って得する季語」秋の風イロイロ。秋の風の名前を知ろう!(tenki.jp ...

そうしたら

新風として、脳への入力が変わったら

脳からの出力は変わるはずです

ただ

どんな出力が現れるのか、

気持ちの変化なのか、体の変化なのか、痛みが変わるのか

それがいったいいつなのか

それは

誰にもわからないのです

背中の変化がわかる方とそうでない方といるように

ただ根気よく脳への入力を入れていくのみなのです