今朝の栗沢山 もはや景色だけでなく

今日も

仕事は8時から

とのこと。

でも

ゆっくり寝てもいられず

小屋の中が何やらざわざわとし始めたので

4時に目が覚めた。

台湾の団体客が下で朝食のおにぎりやカップラーメンを食べていた。

そのそばで

私も準備

昨日洗った登山靴もトレッキングシューズもまだ乾ききっていなかったけど

昨日の足ドボンでびしょ濡れの状態よりずっといいや。

5時前

栗沢山へ出発

森に吸い込まれていくように歩く

 

 

今日は見晴らしは期待できそうもないな

山頂

真っ白

ここは

どこ???

誰もいないので

山頂でヨガする

途中

仰向けになると。。。

雲の流れで

真上の

青空が見え隠れ

足を上げたくなる

気のすむまで動いて

立ち上がったら

岩に私の汗の跡がついてた

シャキッとした体で

下山

テント場の申し込みのお客さんが続々と

今日も小屋の一日が始まる

休みの日 仙塩尾根へ

今日は

山小屋バイト一日お休み

ずっと雨だったけど

今日は何とか天気が持ちそう

なので

行きたかった

「仙塩尾根」

少しだけ行ってきました

仙塩尾根は

仙丈ヶ岳と塩見岳をつなぐ尾根なんです

これ

晴れた日の仙塩尾根

全部踏破するのは通常2日かかるのです

仙塩尾根縦走(テント泊) | みろく山の会:横浜にある山岳会 ...

小屋のバイトでもらっていた連休には

ここを通って北岳に向かおうと計画していましたが

あいにくの雨で断念。

今日は一日で回れる限りで周回してきました。

スタートは4時半

まず長丁場の林道をこなして両俣小屋を目指します

最初は舗装道路

次いでこんな感じの砂利道

昨日までの雨で

沢に流れる水の勢いが増し増し

ギャー

これは渡れないよお

呆然としていると

向こうとこちらにビニール袋があるのを発見!

皆これを使っているのね

よしきた

半分まではうまくいったのに

途中で右足が完全に冠水(´;ω;`)

靴下ずぶ濡れ

スタートして1時間

意気消沈( ノД`)シクシク…

靴下脱いで、雑巾絞りしてトボトボ再開。。。。

そうかと思えば

通せんぼ

通せんぼ

道の崩落が数か所あった

川のすぐそばを歩いたりもした

この川は釣り人のごちそうスポットみたい

小屋には山人だけでなく

釣り人も来ます

出発から2時間半

12キロ歩いてやっと到着

思い切って入り口を開けてみた

40年以上小屋を切り盛りしている

両俣小屋の名物女将!

会えた!!!

長衛小屋から来ました

と言ったら

お茶を入れてくれた

おにぎり、中で食べていいよって

ストーブで沸かしたお湯で

暖かい緑茶が飲めるなんて、うれしい。

長い間

遊ばせてもらってるのよって言ってた。

イイね。

ここからは山らしい道

仙塩尾根に出た

今日は涼しくて

歩きもスムーズ

見晴らしのいいところに出た

北岳は雲の中

甲斐駒は見える

仙塩尾根

歩けた!

ガスガスだったけど

ここも眺望なしだったけど

少しだけでも

行けました。

高山植物もたくさん

下山

下までガスが下りていた

小屋に到着

テン場は賑やかになってる

小屋には

スパイス満載のキャロットケーキが待っていた!!

休み

ありがたし~

安心はどこから?

3日連続の雨

朝から夜まで降ったりやんだり

結構な雨量。

私が7月末に小屋に来たときは晴天続きだったので

まるで

梅雨に入ったかのような連日、雨の空模様

お陰で

本が読めます

 

 

読んでおきたかったこの本

読了!

 

そして

今日はこの本

山小屋にある

bossの蔵書。

この本の第一章に

「人」からの遊離

というタイトルの文章があって

ガーナに滞在した時の著者の発見が記されてます。

こちらほんの一部ですが

私の略です

 

圧倒的な原野で狩りをするものは

常に身の危険を感じながら獲物と対峙する

そうやって

自分の魂が「人」としての在りようから離れていきそうになる、

そんな時

細い糸を手繰るように野営地に帰りつき、他人の声を聞くことでやっと

「人心地がつく」

・・・・・・

野原にいる子供たちはウーティスを怖がっている。

ウーティスとは

「誰でもない」

ということ。

そして文章の最後にはこう記されてます

こちら原文のまま

自分を超え出る何ものかに浸透され、「人」としての自己から遊離すること。

漠然とした世界の中に、つかの間の居場所をつくり、

つながりの中で「人」であり続けること。

この緊張と不安に満ちた往還の中に、

ただ人間であるというのではない、生きものとしての人の姿が見えてくるように思う。

「人」は

人との関係性の中で

「自分」

を作り上げている

または

社会での属性の中で

自己が確立する。

他人を通じて初めて

自分を知ることができる。

だから

ひとりでは「ひと」は成り立たない。

 

ひとり、野に立つとき

その孤独と存在への不安は

人の声がすることによって解消される

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

今日読了した本には

社会性というのは

私たちに

「安心」をもたらすもの

とあった。

逆に

「安心」があるから

社会に出て行くこともできる、と。

それは

神経系の働き、神経系の進化の過程からもいえること。

実は

この社会性こそ

私たちの自律神経

交感神経

副交感神経の

より良い往来を取り持つもの。

他者とどうかかわるかで

自分を調整しているのです!!

特に

「聴覚」

これは

社会性を考えるうえで

重要な刺激になるのです。

「聴覚」

実は

発声とも関係します!

このことはまたの機会に。

 

二つの本のに共通の点があることを見いだせた

そんな

今日でした。

小屋にも

もちろん

社会は存在しますよ

いまはここが私の安全基地

なんで

私がよくよくわかります

会話のIQってなんなのさッ

朝から雨の1日

ツアーのお客様

朝5時半に出発して

雨に打たれながら山頂に向かっていったけど

途中で撤退

午前中には下山して小屋に戻ってきた。

他のお客さんも一日小屋で過ごしていた。

キャンプの人もわずか

でも

0ではない!

それがすごいなあ

ツアーの方のための食事

 

にしても

静かな一日

今日はまかない当番

畑から持ち帰った野菜をふんだんに使ってみた

万願寺唐辛子

冬瓜

かぼちゃ

山梨のワインをいただく

スタッフのひとり

に20代の男性がいる。

6月から8月まで3か月の間小屋で働いて

9月からは神戸のレジャー施設に働きに行くという。

その彼に言われたこと

「稲垣さんが来てから、会話のIQが低くなった」

そーか

そーか

と大笑いした

みんなの稀有な才能と

ほんと様々な土地、世界を渡りあるく

その強靭ともいえる生き方のなかで

私は

そんなもんかあ

そうだよなあ

bossはなんだかかんだかフォローしてくれたけど

ほんと

皆、尊敬できるひと。

bossの21歳の娘さんも

数時間ですっかり場になじむことが出来る

会話力のある人

年の差の違和感がない

ああ

下げてしまっててごめんよ(笑)

 

おまけ

下界に下りると

傷は早く治るんだって

山で転んですりむいた傷

確かに!

 

 

 

新たな気持ちで

多治見の朝

窓を開けて寝たら

寒くて目が覚めた!

昨日、今日は気温が下がっているようですね。

暗闇で起き上がろうとしたとき

小屋の低い天井を想定して頭をぶつけないような立ち上がりをしてしまった

小屋じゃないから

そんな必要ないのに

慣れって怖~(笑)

 

友人と

6時に待ち合わせして

家から2時間ほど散歩

池田神社から

池田グランド周回

その後

両隣さんと3人でお茶しに行く

う~ん

新鮮だあ

 

家族を含め

皆がそれぞれの生活を謳歌している様子がわかると

なんだか

自分が

落ち着いてきた。

 

今年の4月から

それまでの日常を手放した。

小屋まで来てしまって

自分だけがなんだか好き勝手なふるまいをしているように思えることがあるのだけど

家族は私がいない生活に

自分が思うほど不便を感じていないようだし

主人も息子も互いをリスペクトしながら過ごしている様子。

だから

自分のざわざわがちょっと落ち着いた。

 

家に帰ってよかった

互いの話が出来て、

そこに

安心を感じた。

だから

また

山に行って

今の自分の役割をこなすことにさらに前向きになれた。

 

バス停から小屋への最終バスは

14:20発

この時間山へ向かったのは

私一人だった

 

バスの運転手さんと話しながら小一時間

野菜の差し入れ持って

小屋に到着!!

小屋に着いたら

新しいスタッフがいた。

自分の子供たちより年下の若い女の子

なんと

bossの新たな娘さん!?

小屋にも

新たな風がふき始めそう~

 

 

 

 

多治見に滞在24時間

連休をもらってました

小屋から

行きたい山のルートがあって

行きたい稜線と

行きたい山と

泊まりたい小屋🛖があって。

そのために

大きなザックや

携帯食や

水バックや

スキンケア用品を小屋に持ち込んでいたけど

アーン😫

天気がイマイチで断念。

コレが2度目のキャンセル( ;  ; )

 

せっかくの連休なので

家族の顔を見に

多治見に向かいました。

7時に小屋を出て

10時半過ぎに到着。

明日の昼前まで

丸一日の滞在です。

 

久しぶりに街⁉️を周り

畑に寄って収穫

夏野菜

うんと採れました

きゅうりは巨大化してたので

キューちゃん漬けに

あいにく

家族全員それぞれの用事で夜は不在

ひとり

片付けやら

掃除やら

そして

さっき採れた畑の野菜でまかないみたいな料理を作って

コレから友人と焼肉に出かける前の長男と夕食(笑)

旅行話に耳を傾けながら、、、

私の居場所が

すっかりなくなっていることに

嬉しさ9

寂しさ0.5

な夜です〜

期待の雨

雨不足で

お客さん用の小屋のコインシャワーが使えなくなってしまった。

沢が近くて

水は豊富にあるはず、と思っていたけど

雨が降らないと

水は枯渇する。

仙丈ケ岳に近い仙丈小屋は

もう一週間も前から水の供給がなくなってる。

長衛小屋では

私たちスタッフは

毎日のシャワーや洗濯も可能なほど水に恵まれているけど

雨不足が長引けば

それも厳しくなるかも、、、

なんて言われたのが昨日。

 

そして

今日、

期待の雨は

降った!!

そして

それ以上に期待していたのが

トイレの汲み取り業者さんが来てくれること。

キャンプ者用に20以上あるトイレの半分以上が

使用禁止にせざるを得ないほどあふれかえっていたのです。

しかも小屋のトイレもマックスで

私たちも外の簡易トイレを2日ほど使用していました。

待ちに待って来てくれた!!

ありがたしありがたし

生活の大切なインフラ

復活

ありがたし

 

それにしても今日は

まかないの熱いシチューが美味しく感じるほど

肌寒い日でした。

 

 

読書と山と

今日は

朝から雨がしとしと

長袖を羽織りたくなるくらいの気温

外で読書できないので

小屋の前の軒で雨をしのぎながら本を読む。

その傍らで

高校生2つの団体が

ミーティングの後

雨の中、山に向かっていった

本を読みつつ

迷走神経の話に感動する

 

内臓器官に張り巡らされている迷走神経は

その情報を孤束核に集め、

孤束核はその情報を3方向に伝達する。

その結果

①血圧、呼吸を制御して体内、横隔膜から下の内臓のホメオスタシスを維持する

非意識下で。

そして

②大脳の覚醒を調節

これがなんと

私たちの❛意識❜を支えている!!

さらに

③視床下部、扁桃体、大脳皮質、固有感覚野

などまでその情報はいきわたり

私たちの❛情動❜にも影響する。

内臓感覚は体性感覚と統合されて

私が今、こ確かにこに存在する

という

自己意識の源になるんですね!!

つまり

「内臓こそ私」

であり

それをそうさせているのが迷走神経、ということです。

これがまさに

脳腸相関

さらに

腸内細菌という

体内に共生している生物の影響も受けている!

腸内細菌叢も含めて

私なんですね!!

この迷走神経にはさらに注目すべき働きがあるのでそれを読み進めていきます!

 

本から目を離し

外に出てきたbossとしばらく会話

植物にも詳しい

天気を読む目は鋭いひと。

 

しばらくして

資材を運ぶヘリが上空を往復し始めた

今日は午前中は断水

雨不足。

コインシャワーも受付できない。

明日の雨量に期待。

 

昼休憩は

森の中で読書しよう!

橋を渡って

森の中のいいスポットを探そうと

本を2冊持って出かけた

登り始めたら

いつもように

結局山頂まで行ってしまった

山頂は曇り

あっちも

こっちも

白いカーテンでおおわれてる

この雲

町には下りていないみたい

地元静岡は

過去最高気温を更新したとか。

雲がかかりがちなこちらは

一日、いつもより肌寒い日でした

夕方5時は

19.5度

山の明日はさらに下り坂予報です、、、

 

小さいのは結局・・・誰?

小屋にはいろんな人が訪れる。

今日は高校生の山岳部の集団と引率の先生たち

ツアーで山に登る集団

高齢者の登山グループ

親子連れ、家族連れ

さまざまな年代のご夫婦

ひとりで来る男女も大勢

山慣れた人もいれば

そうでない人もいる

一昨日のツアー客は

出発から13時間かかって戻ってきた

色んな方がいて

全国からここに来る

みんな山が好きなんだな

自分と一緒だなあ

と思えるから

出来る限り役に立っていたい。

大半の方はマナーがきちんとしている。(と、思う)

毎日毎日

雑音で起こされちゃうけどねッ

 

毎日山を見上げる生活は幸せ。

今日は曇り空

5時過ぎに河原に下りて読書

短編一つ読んでから

ヨガをする

 

それにしても

私は

なぜ山に登るのか

なぜ山が好きなのか

・・・・・・・・・・・・・・・

答えなんて

ちゃんと浮かばないし

言葉にしてしまいたくないような気持ちもある。

でも

たった今、思うのは

その時

その瞬間

その場でしか感じられない新たな感覚があって

それは

誰にもあるものなんだけど

山にいるときに持つ感覚は

他の何をしているときより

自分の身体が

底から震わせられるというか

奮い立たせられる感覚なんだ

と、思う。

そうやって

自分を感じているんだよなあ、

私は。

それも

今のところ、なんだけど。ね。

 

そうそう

先日仙丈ケ岳に登った時に読んだ

山頂で谷川俊太郎の詩集

 

山頂でのその時

共感できるものがあったのでここに紹介します

この詩を

先日、私に会いに遠くから小屋に来てくださった

お二人にも贈りたいと思います。

山荘だより

 

午頃は長調の風とんぼ

夕暮は単調の噴煙

記憶は匂いにのって帰って来

神の精緻な記録と予言に

僕は思わず目を閉じた

 

刻まれた暗い歴史に

白樺の肌は深く

山と花との世界観に

僕はすべての濾過を願っている

 

みにくいのは結局誰か

小さいのは結局誰か

しかし

遠い山脈のような壮大な感傷の中で

僕はすべてを忘れる

すべてを・・・忘れる

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今日は私の当番でした

大量に余っている海苔の消費のために

磯部焼

中身はひき肉、ネギ、納豆

乾物使い

ワインビネガーが決めて!

到底うまくいかないのに

役に立とうとするのもわたし

忘れてしまいたいことを

忘れられないのもわたしなんだ

二十億光年の孤独

なんのその~!!

 

また、ね。

再会の喜び

今日も8時スタートだったので

日の出を見に仙丈ヶ岳へ。

4時48分

雲が黄金色に染まる

4時56分

8月3日、本日の日の出

 

富士山も明るくなる

仙丈ヶ岳への稜線

ここはいつも気持ちよく歩ける道

山頂の看板

よく字が見えない(´;ω;`)

向こうのことを考えてたら

あらら

時間がないぞ

なのに

遠回りして

さらに

登山者の渋滞に会い

あわただしく下山しているの図

昨日の夜の雨で森の湿度は高め

慌てて小屋に戻ったら

bossが掃除を始めてた

「どこ行ってたの?お友達が甲斐駒行く前に寄ってくれたよ」

「お酒持って来てくれたよ」

え???

私の友人は17日に来る予定なんだけど

bossの軽い冗談かと思ったら

「インディアン、嘘つかない」

って。

ホントだった。

2年前

恵那山2往復した時に初対面した大阪のご夫婦が来てくださっていた!

「え~~~!!」

嬉しくて

仰天してしまった!

下山したら

小屋に寄ってくれるかな

ドキドキしながら待っていました。

14時半

雨が降ってくる

15時

雨が止まない

それどころか

雨脚が強くなってくる

大丈夫かなあ

帰っちゃったかも??

そしてそして

15時20分

まずはご主人が到着!

数分後

奥様も!

嬉しくて

ハグしちゃいました~

小屋の前でbossに撮ってもらった写真

2年の時を経て

またここで

こんなところで再会できるなんて!!!

ホント

嬉しい再会でした。

名残惜しくお二人を見送る

 

そうそう

2人にいただいた日本酒

大阪の地酒

今日の夕食時にいただきました。

日本酒好きなbossと2人で。

ちなみに

この日の夕食は

ジャマイカ料理

スパイス満載です

みんな料理攻めてます

みんな

サドゥーみないな人たちだから

始めて食べたジャマイカ料理

大丈夫

日本酒とよーーく会いました

ほんと

ごちそうさまでした~。