意識を変える方法って?

 

この本を読みました

養老孟子さんの視点にはいつも感心します

意識(心)の働きが世界を作り上げている

意識

「同じ」という働きを優先する

昨日の私と今日の私は同じ私だと思える

1000円のものと同じ価値があると判断するからそれ相応(と思う)物を買ったり交換ができる

他人と自分は同じだと思えるから人を思いやれる

苦手なあの人はいつまでたってもそういう人だと思って変えられない

それに対して

感覚

「違い」を感知するものである

変化があるから匂いを感じることが出来る

温かいと場所から離れるから外の寒さがわかる

同じ赤い色のりんごをみても隣の人と同じ色を感じているとは限らない

私たちは

感覚器官で常に体の内外の変化を感じてる!

でも

意識は

それら変わるを感じる私を、ずっと変わらない私とみなしている

幼児の頃から50過ぎた今まで私は同じ人間だと認識するのは意識の働き

体の内部はすっかり様変わりしていますが。

それに

意識は日々途切れるものですよね

寝ている時は私を忘れている

断続的なものなのに起きたら私は私として復活する

まるで

私の仮面をかぶるように装着できます

自坊的に、です。

私たちはそんな意識にしばられているともいえます

意識は

変わらない私、変わらない時間感覚、変わらない生活、変わらない世間を作りあげ

宗教を作り、神をも作りあげるのです!

こんな意識の呪縛から離れるためにはどうしたらいいか?

養老さんは

虫を追いかけるのだそうです

虫を追いかけることには

目的はないそうです

そうですよね

目的は意識が考えるわざです

そこから離れるには

変化を感じてみるということ

つまり

変化を感知する5感を働かせよう

ということです

目的は無くてもイイ、また一つでなくてもイイ

歩くこと

眺める事

集める事

何かを作ること

意識の外に出るには変化をとらえる感覚を観ていくこと

実は

その感覚の変化は

意識の土台になるものなんですね

何が意識を変えるすべになるか

意識という呪縛から離れる事ってどういうことなのか

それを探していくことが

成熟するということである、と養老さんはいいます

自分なりにそれを見つけていくこと

合理的でないことかもしれないし

経済的、社会的に有用じゃなくても利他の行為でなくてもイイ(もちろんそうであってもイイ)

それが

人生という作品を作っていくことだと

何だか格好よくいっています

そんな作品が長い人生をかけて出来あがるなら

それは

かっこいいと思う

誰もそう思わなかったとしても、です

私は

ヨガの時間を

まさに感覚を観る時間と考えます!!

 

 

 

 

 

幸せな贈与がある

少し前に

この本を読みました

【帝国の構造】 柄谷行人著

この本は

中々読み進めるのが困難で

何度も繰り返し読んで

「ああ、そういうことかな」

と、なんとなくわかる

読むの疲れる、けどうっすら納得できる。

 

ここ本に

過去にあった国家以前の氏族社会や農村共同体から

現在の国家にまでわたる

どんな社会構成体も4つの交換様式からなっている

とあります

 

その4つの交換とは

①贈与とそれへのお返し

貨幣の存在しない社会で互いに持ちつ持たれつ、守り守られて共同体という枠を維持して共存してきたときの交換様式。身近でいうと町内会とかはこの範疇かと思います

②支配(略取)と保護(再分配)

被支配者が支配者に服従することによって保護を得るという交換。私たち国民(被支配者)は税金を払うことによって国家(支配者)から守られている、これも交換

③商品交換(貨幣と商品)

もっとも一般的に交換と考えられる、お金を払ってそれと等価の商品を得るという交換。経済活動という交換。

④宗教的、道徳的交換作用

①の交換を高次元で回復することになるような交換が成り立つ、ということ。宗教というかたちをもとるし、私たちの無意識(まだ意識されないもの)がなんらかの機会に未来に意識されるものとなって現れる、その際にとらえられる交換作用。

この④がイマイチわかるようなわからないような・・・

道徳も交換作用からくる

すると、罪とか恩という感情も交換という意識から生まれる、と言えて

たとえば

間違ったことを言ってしまった、と、お金を借りた、というのは根本では同じ負債を負ったと言えます

う~ん、確かに、そうか、な。

ここまで

この本に書かれていたことを私の主観でまとめたのですが

今日私が紹介したかったこの本

この本は

交換社会の中で私たちが心地よく生きていくヒントを与えてくれています

 

先の本が言うように

世の中をよくよく観察すると交換に溢れている!

貨幣の交換や

働く、ということも労働をお金に換える資本主義の中での交換ですし

高額な買い物=無駄使い?価値にお金を払うという考え方 | コラム | au ...

 

会話も交換、読書は、読むという行為によって知識を得るという交換、

同様に掃除する、食事の支度もそうですし、

自分の体を健やかに保つということもそれは日常の交換作用を滞りなく行うためともいえると思うのです。

そして

近内さんはこの本で

その交換には時として自分が沢山受け取ってしまった!!行為以上にいただいてしまった

と思う時があって、その

あり余り感がその人をメッセンジャー=贈る人にする というのです

これが贈与の始まりになる

キレイな景色を見たら写真を撮って誰かとシェアしたい

「なるほどおおお!」という情報は誰かに教えたい

これは贈与です、喜びですね。

それから

これも大切なことだと思うのですが

私たちは

贈ることによって受け取っている、

贈ることによって贈り返されている(返礼されている)

ということなんです

プレゼント交換】2000円以内で選ぶ!女子会やクリスマス会のおすすめ ...

つまり

贈る人にとって、贈ることが出来る存在があること

それ自体が貴重

だってその存在は

自分がギフトをするチャンスを与えてくれるだけでなく

ギフトを送ることによって自分へ贈り物を返してくれる存在だから。

もはや

どっちが贈り手でどちらが受け手なのか境が無くなるのです

私たちは

互いに受け取りあっている

これは触感のティータイムサロンでも話しましたが

相手に触れてゆっくりなでると

なでた自分の方が不安が減る

つまり

相手にに触れながら

相手に触れ返されている

自分が受け手のようにもなる

これと同様の感覚かと思います

撫でる・舐める・なでる・なめる | ヒヨリどんの猫日和II

 

贈与は交換を超えていくもの

交換は交換のままでは息苦しくなってくる

行為に対してそれと同等の価値しか見いだせないとしたら

「やりがい」や「喜び」って感じずらい

料理を作ることで思わぬ発見や反対に失敗があったり

交換と思われる行為の中には贈与に値するものがホントは沢山内在する

それは

予期しないところで、偶然やってくる

私たちに与えられた使命を果たす事(これって根本的には交換に結びつくもの)

その中で

贈与を受けたな、と思う瞬間がある

宇宙からのギフトを受け取るコツ | リズ山崎の引き寄せ体質の ...

 

その想像力こそが

その先の幸せな贈与を生む

 

これは先の難解な本の④の交換様式に入るものだと思います

って

これは私の私見なのですが。

①~③のどの交換様式にも属さない

交換だらけの世の中で私たちの心を豊かにするような贈与感をもたらすもの

この社会にいながらこの社会の大まかな仕組みに惑わされすにいることが出来る

そんな贈与感

それは今はまだ無意識内にある

でも

何かのきっかけで未来にやってくる

それは

そんな贈与感が在ると思えたところから

顕わになり始めるんだと思う

そして

それは

無尽蔵にあるものなんだと思う

 

 

 

 

 

いま生きる「資本論」

きちんと読み切ったのはこれが初めて

佐藤優

今は作家として著書が沢山あるひと。

もと外務省主任分析官だったけど背任と偽計業務妨害容疑で逮捕されて有罪となり

拘置所にいたという経験も。

そこで膨大に本を読んでその後作家に。

週刊誌にもよく連載があるので短い文章は読んだことがあります。

あとは2冊くらい読み飛ばした本もあったけど

これは面白くて難しくて頭ひねって 🙄 ・・・・・とにかく読み甲斐がありました

この本は

佐藤優の書下ろしではなく

「一からわかる資本論」

という彼の人気講座を活字化したもの。

佐藤の講義でのしゃべりの内容が文字になったものです。

マルクスの資本論て、どんな内容なのか読んでみたいけどその難しさすら知らない私でしたが

難解でとっつきにくい資本論を読み解いていくことには意味があるんだ!

ということがわかりました。

例えば

資本主義が生み出した価値観を知る

これには意味があります!

私たちの世界の根底にもなっている資本主義は

二つの商品によって成り立っています

その商品とは

労働力株式

私たちの労働力は商品として提供することでそこに価値が生まれる

でもその労働力は貨幣で作り上げることは出来ないものです

一人一人の人間の労働への準備、意欲、継続は貨幣によって左右しきれるものではないから(ある水準までは可能だけど)

それから

株式という、貨幣でもないものが、それを持っていることで利潤が発生するという、これまた商品

皆が株式を、利子を含む額面以上(または以下だとしても)の貨幣に相当する価値があと信じている

これはどちらも実体のない物だけど

これを強く信じて当たり前のもの、変えられないものと思い込んでいる

この信念によって資本主義は成り立っている

そのように解釈することが出来るのですね。

一万円札は

その実質は22円で出来る紙切れなのだそう

それを

皆が一万円の価値のあるものとして誰もが疑わないでいる

そういうものなんですね。

 

佐藤さんは6回の講座で資本論全3巻を読み解くという偉業をしてます

資本論て様々な解釈がされているようでどれを読むかが問題でもあるみたい。

その解釈の違いの説明も入ってます。

そうして資本論を客観的にみながら

資本論の中の重要点、いわば山のピークを飛行機で移動するように解説して谷間を外して最短距離でナビゲートしている

それから

数ページに数回、「このことを知るにはこの本とこの本がおススメ」とか

本の紹介数が半端なく多い!

また

この点は〇〇派と△△派でこのように解釈が異なっている

けど

自分このように考える派である、と持論が入ったり、

あと

自分の豊かな人脈(官僚から学者、作家からホリエモンまで)やこれまた稀有な経験(ロシアの様子や拘置所のご飯などなど)を踏まえて話したり

ブラックジョークいっぱいで会場がしょっちゅう(笑い)に包まれている

ホントに

知り尽くした人でしか話せないであろう自信がみなぎっている

知の巨人と例えられるのも大いに納得

資本論を読み解くという目的のひとつが冒頭にお文章にあったのでここに引用します

私たちにとって重要なのは

なぜ日本の社会の中で私たちが生きにくくなっているのか、それは読者の努力が足りないからではなく、資本主義というシステムに根源的問題があるという現実を総合知(科学)を駆使した理論によって理解してもらうことだ

この本を読むと、あなたの人生がどうして苦しいかについて、その原因の6割が解明されると思う。原因が分かれば、解決に向けた新たな現実的戦略を構築することが出来る。

 

 

 

今もこれからも

昨日

一人喫茶店へ

本を持参したけど週刊文春についつい手が伸びちゃう

珍しく

尾身さんの話があったので注目

尾身さんは

慶応大学?法学部を卒業してから医療の道へ進んだのだそうです

両親に大反対されて。

WHOに20年勤務したのち、政府に請われて感染症対策のリーダーになったのだそう。

今回の紙面での内容は

ウイルス対策における日本の初期対応と、感染拡大後の対応についての是非を語っていました

尾身さんの言葉は非常に俯瞰的だなと感じました。

政府の施策に決してもちろん文句をつけるわけではなく

ワクチン接種をどうするか、個人的に意見を聞かれても

オリンピックの開催の質問にも

大局的に考えながらの発言が続く。

う~ん

こういうものの言い方が出来る方こそ

この役職に適役なんだなぁと感じました。

もう一つ

この方の話の展開もわかりやすく

最後にはこういうことを

誰のせいにもできないこの世界の状況の中で

早く元に戻ろうとすること

それを望み続けることだけを思わずに

それを望み続けるほかない

私たちの無力さと同時に

いつでも、たった今でも無限に再生できる力があること

それを同時に思いたい、そのように動きたい

と、一人考えました。

佐伯啓思さん

記憶しておいて

早速図書館で本借りました

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

カキフライ

数年前に挑戦してうまく出来ず

外で食べるものになっていたものの一つ

それに挑んでみました(大げさな・・・)

娘の好物なので最後の夕食にとおもい。

そ・れ・が

大成功!!!

ポイントは3つ

①下洗いした後お湯をかけること

②よーーーく水を切ること

③小麦粉をうっすらつけてからバッター液(粉+卵+水)にくぐらせること

こうすると

油跳ねは最小減、実もふっくらします

翌朝に、丼にしても堂々としていました

これも再生!

かな?

是非お試しください~~

 

 

 

動的平衡

今年のノーベル化学賞は二人の女性が受賞しました

その業績は

「遺伝子を改変するゲノム編集技術の開発」

ゲノム編集って

動物や植物の遺伝子を狙い通りに壊したり挿入したりできる技術

農作物の品種改良に利用されたり

人にも使用が考えられ始めてるそうです。

人への応用はこれからますます議論の対象になっていくのだと思います

それで

これにあたって今日の朝日新聞に福岡伸一さんが投稿していました

福岡さんは

生物学会の池上彰さんのような人だと私は勝手に思っています

細胞の話、遺伝子の話、DNAの話を一般人がにわかりやすく教えてくれます

本も何冊か読みましたが

その表現が文学的でもあって読み物としても面白い

細胞のノンフィクションストーリーを読んでいるような感じです

ちょうど昨日からこの本を読んでいます

この本は対談集ですが

一番最初は内田樹さんとです

この方はすぐに脳の知的導火線が発火するので

福岡先生となら発火力、申し分ないことでしょう

ああ!!ここでも、また!!ここでも火がついてる~~

という感じが文面から伝わってきます

伸一先生はそれを知ってか準備周到で臨んでいたようです

スライドを用意して脱線し過ぎないように内田さんを先導してます。

福岡先生の言葉です

 

マウスの実験から、食べ物をとってもその重量の分だけ体重は増加するということはない

一部はエネルギーとして代謝され、半分以上は全身のあらゆるところに溶け込んでいく

 

細胞は自らを創り出す事ではなく、壊す事の方に多くのエネルギーを使っている

使い物にならなかったから壊すのではなく、出来たはしから、新品同様でもどんどん壊していく

壊していくことで新しいものを作っている、秩序を維持している

細胞は壊して変わることで(細胞そのものもそれによって形成される固体も)変わらなさを保っている

だから

変わることが変わらない方法だ

これが先生命名の

動的平衡

そして

私たちの生命活動、細胞の働きには

因果関係がないといえる のだそうです

原因が結果となるのが私たちの脳での理解だけど

原因と結果は絶えす逆転し相補関係にあってどちらが先でどちらが後に起こるということは特定できない

って

つまり

状況に応じて常に細胞は柔軟に変化しているのです

そもそも細胞は機械の部品のようなものではなくて

ジグソーパズルのように並びながらも互いに他のピースとやり取りしていて

パズルのピースが一つ欠けたら

まわりを囲む他のピースがそこに在るべき細胞を憶えていて

それを再生すべく働くのだそうです

パズルのイラスト素材 [42508317] - PIXTA

細胞は互いの空気を読みながら欠落を補い続けている

全身で、すごいスピードで、です

因果関係とか入り込まないくらいのスピードなんだろうなあ

そもそも

人間の頭が、体を理解しようとする言葉ではまとめられないってことなんでしょうか

 

だから

次第に花粉症の薬が効かなくなるばかりか

それが症状をひどくする場合だってある

食生活に気を使っている人がガンになることもあるし

何の心当たりもないのに脳梗塞になった友人がいる

 

福岡先生は

そんな生命の摩訶不思議さを

わかりやすい言葉でとらえようとしてくれます

動的平衡

砂上の楼閣で辛うじて在る私たちの体

なんて

的確なんでしょう!!

 

出口先生の本

今日はこの本を読み終えました

60歳で大企業を出て

起業した出口先生が

自分の経験を語ってます

幼いころから読書魔の先生は(これまで読んだ本は1万冊に上るそうです)

要所要所でそれを生きた知恵に転換できるひとです

そこが

私が尊敬できるところでもあります

例えばですね

ライフネットを立ち上げるとき、資金が必要だったので

投資家の人に対して自分が立ち上げる会社がいかに価値があるかをアピールするためのプレゼンテーションがあったそうです

その時に

開口一番

「今の生命保険業界は、まさに1780年代のフランスの状態です」

といったそうです!

・・・・

「は?」

ですよねえ

フランス革命は1789年。その直前はアンシャンレジームといって社会全体に不安が渦巻いていた

その不満を解決すれば社会は大きく変わる

生保の業界も今、革命を起こす絶好のチャンスである

ってことをそのあとで説明したのだそうです

ライフネット生命の起業を決めたのも

ふとした偶然で出会った投資家に頼まれたことがきっかけで

その人と数分で意気投合し

「保険会社を作ってもらえませんか?」

と言われて会って20分で決めちゃったそうです

人事は

日本生命時代の優秀な部下を連れ込みたいと思ったそうですが

これまた尊敬する中国の王朝、大元ウルスの初代皇帝クビライさんを見習い

保険の知識にたけた自分の知っている部下では

ミニニッセイしか作れないだろうと(出口さんは日本生命のブレーンだったのです)

その投資家の人に紹介してもらった学生を招いたそうです

そんな小話が面白い!

あと突拍子もない話も。

ニッセイ時代、ロンドンに行く前の東京に勤務していた13年間は徹底的に人に会って人脈を築いたそうです

クイズです

先生が13年間の東京生活で平日、家で夕食をとったの何回だったでしょう?

驚きですが

1回!

だそうです

やっぱり

並外れてますよねェ

この本は先生のことだけでなく

50歳を超えて起業した人たちへのインタビューが数件載ってます

それぞれ個性的

聞き手もですけど。

インタビュー後にそれぞれの方の印象も語っておられます

この年齢での起業もありなんだなアと思えます

 

 

 

それでも人間は生きる知恵を探す

最後まで

本日読了!

寂しさと達成感とそれから

自分の頭でまとめきれないそのもどかしさ

読んだ瞬間から頭に溢れかえるほどの言葉たちが飽和状態の器から少しづつこぼれ落ちていく

何度も読み返してみても

しばらくそこにあって、またこぼれ始める

暗記して覚えようとしてもダメなんだなあ、言葉をいざという時に生かしたいのに。

 

ただ

本の最後に出口先生の言葉の中に、ここは忘れないだろうな

と思えるところがありました

その前に

それに行き当たるまでのお話なのですが・・・

神がいるのかいないのか?

天国と地獄はあるのかないのか?

人間の脳みそとAIとどちらをとるのか?

どちらの説をとっても人間の生老病死にあたっては何の解決にもならない

紀元前600年から始まる哲学

紀元前1000年から始まる宗教

ここから様々な宗教と哲学者が生まれます

何を神とみなすのか

生命とは何なのか

どうしたらより幸せに、よりよく生きることが出来るのか

どの時代もこれらは最大の人間のテーマだったのですね

でも

この問題に対して私たちは答えに近づいているわけではないようです

なぜなら

19世紀に生きた哲学の巨人ニーチェの主張はローマ帝国の指導者層に取り入れられた紀元前から始まるストア派に似ている

「揺れ動く感情を理性で制御して心の平安を得る事

運命を冷静に受け入れて徳を追求していきることが理想である」

これがストア派が教えたことです

ニーチェも

「神は死んだ」と断言して

「神もいない、進歩もしないという運命を受け入れて頑張っていくのが超人であって

その力への意志によって世の中は動く」

と考えました。

だから

人間の考えることは繰り返す、驚くほど優れた思想は中々登場してこない。人間はさほど賢くはないのです

なるほどね。この間脳みそは進化していないそうですし。

そして

色んな哲学者が色んな主張をしてきたけど

20世紀を生きたレヴィストロースの考え方が今日では自然科学的にも正解に近いとされているそうです

それは

『社会の構造が人間の意識を作る。完全に自由な人間なんていない』

とううもの。

彼の主張は

【自由な人間も人間の主体的な行動もじつは存在しない、人間は社会の構造の中でそこに染まって生きるのである

常に進歩があるわけではない、先進国ばかりでなく未開の社会もある

人間は社会に合わせて生きていくことしかできない】

というものです

構造主義というものだそうです

これが科学な正解かあ

そしたら

菅内閣に過剰に期待するのは×だし

未来へのそれももちろん・・・ということになりますね

 

神の存在を考え出した人間がやがて神に支配されるようになり、次に神の手からもう一度人間の自由を取り戻したところ、その次には自からが進歩させた科学に左右される時代を迎えている

 

すでに自然科学も、脳科学も構造主義の論理と同様に

人間の意識は自分たちの存在する社会のコピーであって、自由な意志など存在しないと断言している時代である

でも

たとえそうであっても

人間の秘められた才能をもっと開花させようという努力は様々な分野で取り組まれている

未知なる可能性にかけていきたい!と私たちは考えるものなんですよね

本の最後には

たとえ科学的な限界が言われているとしても

自分の環境にどんな制約があったとしても

それでも

何とかしていけるでしょ

って

書いてないけど

そういう風に私は受け止めたのでした。

私自身も

両親の信仰している宗教の中で育ち

一時は自分もそれを実践し

自分でも様々によりどころを求め

ヨガにつながる

ウパニシャッドやヨーガスートラ、ヴェーダーンダ哲学を学んだりしてきました

そのすべては

今の私になっているはずだけど

私が進化したのかどうか

人間的に成長したのかどうか

全くわかりません

結局自分は構造主義の論理から出られないのです

それでも

やっぱり進化したくてこの本を手に取ったのです

それでも人間は生きる知恵を探す

最後の章はこれが題名となっていました

はい

明日からも!

 

 

 

出口先生の本

ここ数日

時間さえあれば読んでる本

やっぱり出口先生著。

引き出しの多い出口先生は

歴史大好き人間ですが

この本

哲学と宗教の歴史が全部詰まっています

タイトルのまんま!です

その解説の仕方が出口流。

まずは

「なぜ今宗教と哲学なのか?」

という話から始まります

哲学も宗教も原初から人間が抱き続けてきた

問い

に対して答えを見つけ続ける中で生まれてきたもの。

それは

世界はどうして出来たのか、また世界は何でできているのか?

人間はどこからきてどこへ行くのか、何のために生きているのか?

この2つに要約される、と。

その問いへの答えを見つけることを通して

この世の中の不平等さ、病気や老い、死、などに恐れ、おののく人々を助けたい!

世界を丸ごと救いたい!

そんな風に考えてきた偉人たちの思想や業績を紹介いきますよ~

と最初に書いてあります。

そして先生自身が

世界初のインターネット保険(ライフネット生命)を誕生させるときに

この宗教的、哲学的な偉人たちの考察が役に立ったというのです。

それは現在の大学学長の職をこなすときにも、人生の節目節目で役に立ってきた、と。

だから

きっと皆さんにも何らかの役に立つことでしょう!!ということが書いてありました。

もうこのあたりを読んで、その後のページをめくるのが楽しみになりました。

これ

宗教や哲学の勃興した古代ギリシャから始まる3000年の歴史をまとめています

460ページにも及ぶ分厚さ。

今355ページめ。

読みたくなるのは

まとめ方がうまいから。

先生独自の視点でのまとめ方で関連する人物を並べたり

基本的に時系列だけど

中国にとんだりイスラムに戻ったり、

横との関係性がよくわかるようになってます

宗教や哲学が権力をうまく利用したり、利用されたりの泥臭さがわかったり

その人のエピソードとか裏話とか先生の個人的見解とかあって

飽きないんです~

普通の哲学書や歴史書ってすぐ飽きちゃって放り出しがちなんですけどね。

やさしく手助けされてる感じ。迷わないように。

高校の時

世界史勉強しててよかったあ

金箔のように薄っぺらい知識しかなくところどころ穴あきの状態だったけど

おかげで

この本が面白いと感じられるから。

そして

必死に穴を埋めようと思えるから。

あと

100ページだけど

かなり行ったり来たりしながら牛歩してます

お陰で

長く楽しめます

おまけ

福井に釣りに行ってきた次男が

先月と同じようにアジを沢山釣ってきたので

頑張って揚げました!

珍しく手伝うと言い出して

途中でバトンタッチ!

帰宅したら出来上がっていた。

クロダイも

おまけ

今日も昨日と同じ散歩道

今日は名駅のビルがうっすら見えました

 

 

 

ドラッガースクールのセルフマネジメント教室

ドラッカー・スクールのセルフマネジメント教室

この本に書かれていたこと

「経験とは、自分の意識の向け先を決める事である」

100年以上前の哲学者、心理学者ウィリアム・ジェームスが言った言葉。

人は何に意識を向けるかによって何を経験するかが決まり、その経験の積み重ねが人生を決める。

自分自身の人生をマネージメントするためには、自覚的に何に意識を向けるかを決め、その力をコントロールすることが必要。

経験を増やしたい、とは漠然と思うところです。

それが自分の人生の面白さになるような気がして。

未知なことを知りたい、行ったことのないところに行きたい、新たな出会いを期待したり

どう行為したか、が大きな経験になっていくというのが自分の考えるところでした。

でも

それだけじゃない

新しいものに巡り合うことだけでなく

今、感じていること、今まで感じてきたことに目を向けていくということも経験なんだよ

と教えられた感じがしました。

その気づきはこの文章を読んだ経験によるものには違いなく

それは私の行為が基になっている、、、ってことはやっぱり経験は行為にも依る。

でも

ものの見方を変えていくということも経験だよなぁ、確かに。→この方が大変な経験だ~

今、自分の人生が思うようにいってないなあ、もうちょっとこうなったらいいのになあと思う時

そんな時は

自分の経験を改めてみたらきっと変わっていくんだろうな。

自分には無限の選択肢がある

なのにいつも同じようなことを選択して過ごしている

そして

いつまでたっても同じことを考え、同じような行動をして、同じ結果を得ている

はい、

その通りです・・・

 

この本では

私の臨んでいる結果は何か?

その結果を得るために、今私がエネルギーを投入すべきことは何か?

今やっていることは、私がエネルギーを投入すべきことか?

こうやって無意識にさまよう心を整理するといいよ、と教えてくれてます。

私はここ読んで急に行為を変えました

どう変えたかというと、、、

急に

ホント

急に

トイレ掃除を始めました!?

潔癖の人がトイレ掃除をするときのコツと役立つアイテムをご紹介 ...

 

いつもは磨かない手洗いの下のパイプの埃を雑巾でふきました。

そして洗面所の掃除が始まりました。

それが終わると

台所の床拭きして

さらに高じて、水拭きしたキッチンの床に年末にしかしないワックスがけをしました

キッチンが終わると

止められなくなった私は部屋中の床にワックスをかけました

主婦 床掃除 フローリング 雑巾がけの写真素材 - PIXTA

すごい衝動

雨の合間に散歩に行こうと思っていたのに気が付いたら外は暗くて雨が強く降っていて、洗濯物を干していたことを忘れてましたっ

考えてみたら

私がずっと望んでいたのは

〝快適な住空間〟

綺麗な部屋で暮らしたい!綺麗に保つコツと、お部屋の選び方 | 教えて ...

しゃっ写真はイメージですうう

そのためにはその時間するべきことは散歩じゃなかったのです

さらに本には

身体感覚

感情

認知(価値の基準)

その時々の経験をどう感じているかをこの3つの点で観察する

そうすると

『今この瞬間に何を経験しているのか』

が認識出来る

これが自覚できることが、望む生き方へのマネージメントになる

と、ありました。

私の場合、

掃除をしたことで

身体感覚:裸足で歩く床の心地良さ

感情:ずっと気になっていたことが払しょくできた達成感

認知:自分の時間を掃除に費やしたくないという、自分の時間への執着心に気付く

こんな発見がありました

自分の固定観念に気付く、思考の癖に気付けたらそれはまさに

経験です!

一つ一つ気長に経験出来たら

望む未来の結果がついてくるはずです!!